エーザイ 独メルクと共同でケニアにタンク提供 衛生的な水供給でNTDs制圧へ
公開日時 2019/08/28 03:50
エーザイは8月27日、独メルクと共同で、共同で、ケニアの顧みられない熱帯病(NTDs)の蔓延地域に、衛生的な水を供給するタンクを提供すると発表した。同社が治療薬を無償提供するリンパ系フィラリア症が重症化した際の細菌感染抑制や、独メルクが無償提供する住血吸虫症の感染防止には衛生的な水が必要となる。取り組みを通じ、NTDsの制圧をサポートする。
同社の推進する医薬品アクセス改善に向けた取り組みの一環。リンパ系フィラリア症の治療薬であるジエチルカルバマジン(DEC)錠を2019年8月までに、ケニアを含む28カ国に約19億錠のDEC錠を無償提供しているという。
ヒューマンヘルスケア(hhc)を理念に掲げる同社は、開発途上国・新興国の人々の健康を回復し就労することで、経済の発展や中間所得層の拡大に寄与することを、将来の市場形成に向けた長期的投資に位置付けている。