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東京都医師会・尾﨑会長 コロナの重症患者急増が一般医療に影響も「その状態が近づいている」と警鐘

公開日時 2020/12/09 04:50
東京都医師会の尾﨑治夫会長は12月8日の記者会見で、「都内の新型コロナウイルス感染症の入院患者が1か月前に比べて1.8倍、重症患者は3倍に増えている」と危機感を表明した。その上で入院医療や看護などにかなりの負担がかかっているとし、「医療者が疲弊する現状では医療は守れない」と指摘。「これ以上、感染者や重症者が増えれば、コロナ患者も一般患者も両方守れない。その状態が近づいている」と警鐘を鳴らした。

◎「医療を守るのはベッド(病床)ではなくヒト(医療従事者)だ」

尾﨑会長は、「いま東京全域にコロナ感染が蔓延している。23区だけでなく多摩地区など万遍なく感染者が報告されている。第2波とは違う。なにより特徴的なのは中高年層の感染者がどんどん増えていることだ」と強調した。とくに持病を抱える重症患者に加え、介護が必要な中等症患者など「動きの十分取れない患者」も増えていると指摘。入院期間が延びることで「入院医療や看護などにかなり負担がかかっていることに理解頂きたい」と述べた。

◎コロナの重症患者急増は一般患者にも影響が及ぶ

一方、冬場は、狭心症、心筋梗塞、大動脈疾患、心不全、肺炎の救急搬送患者が急増する時期でもあるとし、新型コロナの重症患者の急増によって、一般患者の医療に影響を及ぶことについて「大変危惧している」と述べた。この日の会見でも新型コロナの重症患者の増加に伴い、心血管救急の受入れを停止している病院がすでに存在していることが報告された。東京都医の説明によると、急性大動脈スーパーネットワークに加盟する病院(重点病院15施設、支援病院24施設)のうち、重点病院3施設、支援病院1施設が救急停止となっている。

◎改めてGOTOの一時停止呼びかけ 年末が正念場「コロナに罹らない生活を送って欲しい」

尾﨑会長は、国に対し、改めてGOTOトラベルなど「ヒトの動きを一時的にでも止めて頂きたい。GOTOが(コロナの感染拡大に)関わっているという研究も出始めている。是非お願いしたい」と要請した。東京都に対しては、独自の対策を続けて欲しいと述べ、「この年末が正念場になる。もう一度コロナは怖い、コロナに罹るとみなさんに影響が出てしまう。もう一度我が身を振り返って、コロナに罹らない生活を送って欲しい」と都民に呼びかけた。



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