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リモート・テレワークに揺れた1年 トラブルNo.1は「回線」問題 テレワーク中に突如「夕焼け小焼け」

公開日時 2020/12/25 04:52
2020年は新型コロナウイルス感染症に翻弄された1年となった。製薬企業に勤める多くの社員が春先から在宅勤務に入り、いまも多くがテレワークを継続している。MRも政府の緊急事態宣言で外勤自粛を余儀なくされたものの、解除後もコロナ患者を受入れた病院を中心に訪問自粛要請が解除されず、やむなくリモート面談に挑戦した。ニューノーマルを合言葉に各社とも情報提供活動のデジタル化を押し進め、わずか半年間でMR活動もこれまでのFace to Faceからデジタルコンテンツを取り入れたオムニチャネル型のアプローチに切り替わる。ミクス編集部は、この1年を通じMRの新たな働き方にフォーカスして取材を進めた。本年最後のニュースにあたり、これまでの取材や読者アンケートを通じて編集部に集まったリモート面談の失敗談やテレワークを楽しむ工夫などについて紹介したい。

◎リモート面談 待てど暮らせど医師現れず

リモート面談で最も多いトラブルが、「回線」の問題だ。医師とのリモート面談の約束を取り付け、いざWeb会議システムに接続してはみたものの、画面越しの医師がフリーズして応答不能になっていた経験も多いのでは。音声が突然切れたり、パワーポイント資料を「共有」したとたんにネットがダウンしたりして冷や汗をかくことも。さらに、病院のネット環境が脆弱なため、回線が突如切れるトラブルは多くのMRが経験した。医師側も我々の取材を通じ、同様の経験をしていることを明かしてくれた。双方にとって、ネット環境の整備という課題をともに認識しあう1年でもあった。

次に多いのは、リモート面談の約束時間に医師が現れないケース。急患などの緊急対応で医師の予定は常に変わる。病院内で医師と面会する場合、医師の様子が掴みやすいため、MRも院内の廊下や医局の前で待つことができる。ただ、リモート会議の場合、ずっとPC画面と睨めっこしながら医師の登場を待つしかない。連絡が無いまま1時間・・・、途方に暮れるMRも多かったのではないか。一方で、リモート面談の終了時間を決めていなかったがために、3時間半も医師とリモートで話し続けたMRもいた。よほど優秀なMRだと思うが、リモート面談を行う際は、終了の予定時刻もあわせて事前に医師に伝えることが大切だ。

このほかリモート面談の約束時間(アポイントメント)という点は、夜間(特に深夜)・休日などを指定されることも多いという。企業の働き方改革が進むなかで、こうした時間の使い方については、今後の課題となろう。

◎テレワークでの失敗談 家族の会話がWeb会議システムに流れた!

次に在宅勤務時のテレワークにおける失敗談を紹介したい。自宅のリビングから社内Web会議に参加したものの、会議の休憩時間にWeb会議システムの音声をOFFにし忘れ、家族の会話が参加者全員に流れ、赤っ恥をかいたという報告を頂いた。また、Web会議のビデオスイッチをOFFにしていたつもりが、いつの間にかONに切り替わり、居眠りしていたのがバレたという事件も発生している。事件・事故のたぐいで多かった報告は、子供やペットの予期せぬ襲来だ。プレゼン中の上司が突然飼い猫の攻撃を受け、手で払いながらプレゼンするのをメンバー全員が目撃するという事例もあった。飼い犬が負けじと吠えまくる事案も意外に多い。

全く予期できなかった事件として、夕方の町内放送で突如「夕焼け小焼け」が大音量とともに流れ、Web会議が一時停止になったという例も報告されている。夕方17時前後の会議は要注意だ。自宅外の音響問題では、ごみ収集車から流れる音楽や、緊急車両のサイレンなどが会議や面談の進行の妨げになったという事例も意外に多かった。

◎Web会議の工夫 「机や椅子を新調」 女優ライトでカメラ映りも万全

リモート面談や社内Web会議に参加する際の工夫についても見てみたい。「机や椅子を新調した」という事例も意外に多く、皆さんお薦めしている。なかには会社の机とまったく同じ環境を自宅の自室に用意したというツワモノも。テレワークで気がかりなカメラ映りを気にして、「女優ライト」を用意したという報告も目にした。さらに、リモート部屋については、書斎があればいいが、なかなかそう簡単でなく、やむなく外部のシェアオフィスやカラオケボックスを利用しているとの回答も頂いた。

こまで製薬企業に勤める方々への取材やミクス編集部の行ったアンケート調査に寄せられた肉声を紹介した。この内容は2021年1月号のMonthlyミクス(ミクスOnline)に、より詳細な内容をリポートしたので、是非お読みいただきたい。いずれにしても、2020年はこれまで我々の経験してこなかった環境変化が新型コロナとともにやってきた。2021年はよりニューノーマルな時代を意識した働き方を実践することになると思う。ミクス編集部も新たな時代を切り開くメディアとして取材や企画を進めていきたいと考えている。

2021年が読者の皆さまにとってより良い年となることを祈念して、本年最後の記事としたい。
(Monthlyミクス編集長 沼田佳之)

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