小児医療 乳幼児の急性疾患薬に回復の兆し
便秘薬モビコール、睡眠障害薬メラトベルは伸び顕著
公開日時 2021/09/01 00:00
国内での新型コロナウイルス感染拡大から約1年半が経過した。受診控えで特に小児科の患者数が減少したが、感染の「波」が繰り返される中で、小児医療で用いられる薬剤の処方がどのように変化したか気になるところ。そこで今回は、15歳以下の小児医療で用いられる薬剤について、調剤レセプトから実際の処方動向を把握・分析するインテージリアルワールド(略称:IRW)のデータで見てみる。IRWの直近2021年6月のデータによると、15歳以下の小児の受診先は小児科49%、皮膚科14%、耳鼻咽喉科10%、一般内科9%――の順だった。小児科で直近25カ月に15歳以下に処方された主な薬効群は、去痰薬(配合剤を除く)18%、全身用抗ヒスタミン薬11%、鎮咳薬(配合剤を除く)8%、解熱鎮痛薬7%、全身用閉塞性気道障害薬(ロイコ...