ファイザーは７月24日、中等症以上の再生不良性貧血を効能・効果とする免疫抑制薬・アトガム点滴静注液250mg（一般名：抗ヒト胸腺細胞ウマ免疫グロブリン）を発売した。厚労省の「医療上の必要性の高い未承認薬・適応外薬検討会議」で医療上の必要性が高いと評価され、同省から開発要請された品目。海外では30年以上にわたって再生不良性貧血の治療に用いられ、第一選択薬の一つに位置付けられている。

同剤はヒト胸腺細胞で免疫されたウマの血漿から分離精製した免疫グロブリンG( IgG)。強力なT細胞抑制作用により、再生不良性貧血の病態を改善する。用法・用量は、「通常、１日１回体重１kgあたり抗ヒト胸腺細胞ウマ免疫グロブリンとして40mgを緩徐に点滴静注する。投与期間は４日間とする」。薬価は250mg５mL１管７万5467円。中医協資料によると、４年後のピーク時で投与患者数353人、販売金額8.1億円。