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日本BI DPP‐4阻害薬リナグリプチンでHbA1cを有意に改善

公開日時 2009/06/10 23:00

日本ベーリンガーインゲルハイム(日本BI)は6月10日、次期主力品のひとつに位置づけるDPP‐4阻害薬リナグリプチンのフェーズ2試験結果が第69回米国糖尿病学会年次集会で示されたと発表した。経口血糖降下薬メトホルミンで効果不十分な2型糖尿病患者268例にリナグリプチンかプラセボを12週間追加投与した結果、HbA1c値と空腹時血糖値がリナグリプチン群で有意に低下した。また、両群間で同等の安全性も確認。特にリナグリプチンに起因する低血糖症の報告が見られず、同社は「注目に値する」としている。

リナグリプチンは承認されれば、同社初の2型糖尿病治療薬となる。日本、米国、欧州などで現在フェーズ3試験を実施しているが、同一プロトコルで試験を実施している(=国際共同治験)のかどうかは明らかにしていない。

今回発表された試験結果によると、リナグリプチン1mg、5mg、10mg投与群はプラセボ群に比べて、HbA1c値をそれぞれ0.40%、0.73%、0.67%――有意に低下させ、特に5mg、10mg投与群では投与4週目から有意な低下を認めた。一方、空腹時血糖値はそれぞれ19.2mg/dL、34.7 mg/dL、29.0 mg/dL――有意に低下させた。

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