帝人ファーマ 東和薬品の後発品に対する訴訟で和解と発表
公開日時 2009/09/17 04:00
帝人ファーマは9月16日、同社が開発した粘膜付着型花過敏症治療剤リノコートパウダースプレー鼻用」について、後発品(ジェネリック=GE)を製造販売する東和薬品を相手取った東京地裁の訴訟で和解したと発表した。
噴霧器のデザインや使用方法が酷似しているとして、不正競争防止法と著作権法に基づく製造、販売の差し止めと損害賠償を求め、1月に提訴したもの。合意内容は、帝人側の発表では、「東和薬品は、09年10月1日以降に使用する宣伝文書、および2月1日以降に出荷する製品に添付される商品説明書について適切な表現に改めたものに切り替える」というもの。
帝人の広報・IR室は、「両文書の内容や表現も似ていたため、内容を改めてもらうことにした」と説明している。和解に伴う金銭のやりとりはないという。東和薬品は、「現在(16日夜)担当者が不在で、確認ができず、何とも申し上げられない」(広報室)としている。なお、両社ともこの製品の売上高は開示していない。