米FDAは、1月22日、多発性硬化症(MS)に伴う歩行障害改善治療薬Ampyra(dalfampridine)徐放錠を承認した。“MSに伴う歩行障害の改善について”適応を取得した薬剤は世界で初めて。
MSに罹患すると、障害を受けた脳・脊髄の部位により、運動能力障害、視覚障害、感覚低下、四肢脱力・麻痺、記憶障害、言語障害、排尿障害など各種症状が発現するが、同剤は臨床試験で歩行障害の改善が認められた。なお、同剤は単剤あるいは、免疫調整剤など他のMS療法との併用が可能だ。
臨床試験における副作用は、尿路感染症、不眠症、頭痛、腰痛、悪心、めまい、平衡障害、便秘、下痢、胸焼け、皮膚掻痒など。同剤は推奨服用量(10mg錠1日2回)を超えるとてんかんの発現の可能性がある。
同剤は、エラン(アイルランド・ダブリン市)が、米Accorda Therapeuticsに導出、エラン子会社が製造、Accordaが販売する。