日常診療にiPad導入 治療の見える化の一助に 習志野台整形外科内科
公開日時 2010/07/23 04:02
iPadを診療に用いるクリニックが日本でも出始めた。千葉県船橋市の習志野台整形外科内科(宮川一郎院長)ではiPadを3台導入。これまでイラストやパンフレットを用いて行っていた患者への医療行為の説明を、iPadによるCG動画に変えたところ、「患者さんの理解度が飛躍的に高まった」という。レントゲン写真やCT画像、MRI写真を3D映像で患者に見せることもでき、治療の見える化につながったとしている。
同クリニックでは多い日で、1日当たり330人が来院する。これまでは製薬企業の患者説明向け資料やイラストで患者に説明していたが、限られた時間の中で十分な説明ができないケースもあった。そこで関節の痛みの機序や医療行為などをCG動画で説明したところ、短時間でも詳細に伝えられるようになったという。製薬企業などに現在、CG動画の開発要請も行っており、実現すれば、患者へのより良い説明につながると期待している。
また、8月には待合室を含めた院内のIT環境をより改善し、既存の手書きの問診票から、iPadによる問診票システムに切り替える予定だ。院内のペーパーレス化に加え、電子カルテとの連結もスムーズにして、問診票のカルテへの転記ミスや聞き違いなどの防止に役立てるねらいだ。(写真は習志野台整形外科内科提供)