【MixOnline】パンくずリスト
【MixOnline】記事詳細

日医工・田村社長 サノフィ提携による製品拡充「時間かかっている」

公開日時 2011/01/17 04:02

日医工の田村友一社長は1月14日、2010年11月期決算説明会で、10年5月に行ったサノフィ・アベンティスとの提携による製品拡充について「時間がかかっている」との認識を示した。

提携により、手始めに睡眠薬アモバンを移管。1月1日には抗生物質のセフォタックス(一般名:セフォタキシムナトリウム)とケイテン(硫酸セフピロム)の製造権を承継した。同社は長期収載品の販売移管を拡大する方針だが、今後の取り組みについて田村社長は、「(サノフィ側は)本国の判断が必要で、時間がかかっているのが正直なところ。具体的な品目について、うちの希望とサノフィさんの希望がある程度まとまってきている段階」と説明した。

また、ジェネリック(GE)の共同開発についても、サノフィグループでチェコのゼンティバ社の製剤を「日本国内へと(導入するのが)当初からのテーマであった」が、「直接日本に入れる場合、他社でも同じことがあるように、剤形の違い、パッケージの違い、色の違い、品質の違い等について我々ね認識できるようになってきてきいる。当然、日本向けの製剤の品質改良や剤形をリクエストしているが、なにぶん時間がかかる」と話した。そこで早期に成果を出すため、原薬(API)の導入に優先的に取り組み、コスト低減に取り組むとした。

サノフィ製品のGE化については、サノフィの了解のもとにGEを製造・販売する「オーソライズドGE」ではなく、サノフィ製品をそのままの形でGEとして製造・販売する「オートGE」でいく方向で検討していると明かした。

収載予定は21成分 売上10億円 アリセプトGEはフル規格で

11年度収載予定品目は21成分39規格(5月分は14成分17規格、11月分は7成分22規格)で、売上は10億円を計画しているという。主な製品としては5月は脳保護薬エダラボン(先発名ラジカット、田辺三菱製薬)、骨粗鬆症治療薬リセドロ酸ナトリウム(同ベネット、武田薬品)、11月はアルツハイマー型認知症治療薬塩酸ドネペジル(同アリセプト、エーザイ)。アリセプトGEは錠剤、口腔内崩壊錠、細粒、ゼリーのフル規格を揃える方針。

この中に収載が注目されている糖尿病治療薬塩酸ピオグリタゾン(同アクトス、武田薬品)は、売上計画に含めていないことを明らかにした。併用薬の用法・用量をめぐる特許係争のおそれなど不透明な要素があるためだ。
 

プリントCSS用

 

【MixOnline】コンテンツ注意書き
【MixOnline】関連ファイル
関連ファイル

関連するファイルはありません。

【MixOnline】キーワードバナー
【MixOnline】記事評価

この記事はいかがでしたか?

読者レビュー(5)

1 2 3 4 5
悪い 良い
プリント用ロゴ
【MixOnline】誘導記事

一緒に読みたい関連トピックス

記事はありません。
ボタン追加
バナー

広告

バナー(バーター枠)

広告

【MixOnline】アクセスランキングバナー
【MixOnline】ダウンロードランキングバナー
記事評価ランキングバナー