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腫瘍内科医が院内に「いる」26% 「いない」71% メドピア調査

公開日時 2011/02/07 04:00

医師限定コミュニティサイト「MedPeer」を運営するメドピアはこのほど、がん化学療法における腫瘍内科医と各科の役割に関する調査結果をまとめた。最も多かった回答は「腫瘍内科医が院内にいない」で回答医師の71%を占め、「専門医のいる病院に紹介している」や「各科で対応している」とのコメントがほとんどだった。一方、「腫瘍内科医が院内にいる」との回答は26%だったが、このうち「腫瘍内科医と定期的なカンファレンスがある」は8%、「腫瘍内科医に化学療法に関してほぼ一任している」が7%、「腫瘍内科医と化学療法についてのカンファレンスはない」が11%だった。MedPeerの会員医師は約3万4000人。

調査は10年12月13日~26日に実施した。有効回答数は1843件。同調査は会員医師が他の会員医師に日常診療に関する疑問を投げかけて回答を得るもの。今回の質問は、日本にもメディカル-オンコロジストが徐々に増え、各科で実施していた化学療法に腫瘍内科医がタッチする場面が増えてきたが、実際に腫瘍内科医はどの程度存在し、また各科との関わりはどのような現状か、という内容。

「腫瘍内科医が院内にいて、定期的なカンファレンスがある」との回答医師からは、「腫瘍といっても消化器、呼吸器、血液疾患など多様に渡り、すべて腫瘍専門医にお願いすることは困難。個々の科で治療を行ったうえで相互の情報交換を図っている」(50代、一般内科)や「腫瘍内科医はいるが、まだ人数が少ないので一任できない」(50代、一般外科)など腫瘍内科医が全てをカバーできる環境にはないとのコメントが散見された。「腫瘍内科医が院内にいて、化学療法はほぼ一任している」との回答医師からは、「必要があれば主治医同士で相談するが、基本的には腫瘍内科に一任」(40代、救急医療科)、「腫瘍内科医が活躍していて本当に助かっている。手術の片手間に抗がん剤を投与する時代ではない」(50代、一般内科)といったコメントが寄せられた。

一方、「腫瘍内科医と化学療法についてのカンファレンスはない」との回答医師からは、「腫瘍内科医はいるが兼任で忙しそうだし、当方も忙しい」(40代、一般内科)と多忙なためカンファレンスを行っていないといったコメントが散見されたほか、「レジメンは化学療法委員会で決定される。腫瘍内科医はいるが、各種疾患に対しては各科がそれぞれ独自で動いている」(60代、一般内科)、「呼吸器系腫瘍の化学療法は呼吸器内科が行っている。腫瘍内科と絡むことはない」(30代、呼吸器外科)など、そもそも腫瘍内科医と各科が直接相談すること自体がないとのコメントも多く見られた。
 

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