田辺三菱のレミケード クローン病に対する投与量増で承認取得
公開日時 2011/08/19 04:00
田辺三菱製薬は、リウマチやクローン病に用いる抗体医薬「レミケード点滴静注用100」(一般名:インフリキシマブ)について、クローン病の「用法・用量」で投与量の増やせるようにする承認を8月17日付で取得したと発表した。
この承認は、既存用量では十分に効果がない患者向け。既存の「体重1kg当たり5mgを1回投与」に加え、「6週の投与以後、効果が減弱した場合には、体重1kg当たり10mgを1回を投与量とすることができる」ことを認めた。
発表によると、従来の用法・用量では、一部の患者さんにおいて十分な効果が得られないとの声があったことから、同社は用法・用量の変更を目的とした臨床試験を実施し、今回の承認の取得に至った。
クローン病は、小腸や大腸の腸管に炎症や潰瘍などが発生する慢性かつ進行性の炎症性疾患。国内患者数は約3万人で、現在、約1万2000人をに同剤が投与されているという。