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アボット・エーザイ 膵消化酵素補充剤リパクレオンを新発売 国内初の効能効果

公開日時 2011/08/30 04:01

アボット ジャパンとエーザイは8月29日、膵消化酵素補充剤「リパクレオンカプセル150mg」「同顆粒300mg分包」(一般名:パンクレリパーゼ)を30日から新発売すると発表した。同剤は世界でトップシェアを獲得している製品。日本では両社で共同開発し、エーザイが単独販売する。非代償期の慢性膵炎、膵切除、膵嚢胞線維症などに伴う「膵外分泌機能不全における膵消化酵素の補充」を効能・効果とし、これは日本初のものとなる。

膵外分泌機能不全(PEI)は、膵臓から十二指腸に本来分泌される膵酵素が欠乏することで起こる脂肪、たんぱく質、炭水化物の消化吸収障害を特徴とする病態の総称。最終的には栄養障害や体重減少を引き起こし、患者のQOLの低下だけでなく、感染症などの危険因子にもなる。PEIのはっきりした国内患者数は不明だが、慢性膵炎患者は約4万7000人、膵嚢胞線維症患者は約30人とされ、中医協資料でも同剤のピーク時(9年後)の投与患者数は2万4000人となっている。なお、ピーク時売上は33億円を見込んでいる。

同剤は、ブタの膵臓から抽出・精製した高力価のアミラーゼ、リパーゼ、プロテアーゼを含有しており、日局パンクレアチンと比較して単位重量あたり▽リパーゼで約8倍▽プロテアーゼで約7倍▽アミラーゼで約6倍――の力価を含有している。また、胃内での失活を防ぐため腸溶性コーティングなどもされている。

国内臨床試験では、栄養状態の指標のひとつとされる脂肪摂取量と便中脂肪排泄量で算出する“脂肪吸収率”を有意に改善したほか、長期投与試験でも栄養評価項目の有意な改善を確認した。主な副作用は便秘、下痢、発熱、腹部膨満、高血糖などが報告されたが、良好な忍容性が確認されたという。
 

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