田辺三菱 新中計 15年度までに8新薬を国内発売
公開日時 2011/10/18 04:01
田辺三菱製薬は10月17日、11年度~15年度までの5カ年中期経営計画「New Value Creation」を発表した。それによると、15年度までに国内8つ、海外2つの計10新薬の発売を目指す。C型肝炎治療薬テラビック(9月承認)、DPP-4阻害薬MP-513(テネリグリプチン 8月国内申請)の今後の発売に合わせ、肝臓と糖尿病のそれぞれの領域に専門MRを配置し、一般MRと連携して、情報提供活動を強化する。
新中計期間中に発売を計画する新薬は、国内ではリウマチ薬シンポニー(9月発売)、C型肝炎治療薬テラビック(9月承認)、多発性硬化症治療薬イムセラ(同)、鎮痛薬アクレフ(昨年10月承認)、DPP-4阻害薬MP-513(テネリグリプチン 8月国内申請)、SGLT-2阻害薬TA-7284(カナグリフロジン フェーズ3)、統合失調症治療薬MP-214(カリプラジン フェーズ2)、ポリオ予防などのワクチンBK-4SP。海外では、高リン血症治療薬MCI-196(コレスチラン 欧米フェーズ3)、慢性腎臓病治療薬MP-146(欧米フェーズ3)。
新薬の発売により、売上高に占める新薬・重点品の割合を現在の35%から60%へ引き上げる。現在の同社MR1735人体制を今後どうするのかは明かしていない。
同社は、これら新薬に加え、既存のリウマチ薬レミケードなど重点4製品とともに成長を図る。また欧米での自社販売、中国、韓国など新興国への製品投入も進める。それにより15年度に売上高5000億円(11年度予想4050億円)、営業利益1000億円(同680億円)を目指す。 うちGE事業は、「戦略的提携も視野に入れ」売上500億円を計画する。