一般名処方 今後「行ってもよい」「行いたくない」が半々 ケアネット医師調査
公開日時 2012/01/12 04:00
来年度のジェネリック(GE)使用促進策で、一般名処方の普及が検討されていることを受け、医療従事向けサイトを運営するケアネットは、会員医師1000人を対象に一般名処方に対する意識調査を行った。それによると、現在一般名処方を行っているのは17%。そのうち、今後の意向を尋ねたところ、「行ってもよい」「行いたくない」との意見が二分される結果となった。GEにどの程度信頼を寄せているかで意見が異なるようだ。
今後「行いたい」は6%、「薬剤によっては一般名処方でもよい」が44%と、一般名処方に前向きな医師は半数で、あとは「今後も行いたくない」だった。
「行ってもよい」と考える医師は、「次々に増えるジェネリック薬の商品名を覚えきれない」とし、ミスが減るとの見方を示す意見が多くみられた。
それに対し「行いたくない」医師は「一般名は覚えにくく、(処方せんへの)記載時のミスがこわい」とミスが増えるとの見方を示したほか、「製品によって効き方にばらつきがある」「一般名処方ではどの薬剤が実際に渡されるのかわからない中、責任が持てない」と、GEの信頼性に懐疑的な意見が多く寄せたという。
日本ジェネリック製薬協会(GE薬協)は、一般名処方拡大の方向を先取りし、ブランド名で承認され販売されているジェネリックについて、一般名へ変更するよう会員に促し始めている。