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第一三共・AZ ランマークでMRとITフル活用 早期採用と適正使用を徹底

公開日時 2012/04/27 04:01

第一三共とアストラゼネカは4月26日、がん骨転移を有するがん患者等の骨関連事象の発生を抑制するランマーク皮下注(一般名:デノスマブ遺伝子組換え)の発売記者説明会を都内で開催した。情報提供活動について両社のMRによる活動、がん種ごとの専門医向けシンポジウムに加え、両社MRが持つiPad、専門ウェブサイトと、ITによる提供も含めて展開することを明らかにした。併せて患者向け資材も充実させる。これらにより両社は、ランマークの早期採用と適正使用の徹底を図る考え。

同剤は4月17日に発売された。破骨細胞の活性を抑制する世界初のヒト型抗RANKLモノクローナル抗体。ピーク時(10年後)売上予想は170億円(中医協資料)。開発を進めた第一三共は大型かつ中核の製品と位置付けており、がんに強いAZとコ・プロすることで、早期にがん治療に貢献できる製品にする方針。情報提供を効果的にするため、MR、IT、患者向け資材などチャネルをフル活用する。患者向け資材では、同剤の副作用に顎骨壊死があり、口腔内ケアが必須になるため歯科医の協力も仰ぐ。

ITを通じて動画含めて多くの製品情報を届けることが可能になることから、医師と面談するMRには、より専門性の高い情報提供活動を展開してもらうことを両社は期待する。がん領域の専門MRを持たない第一三共の木伏良一医薬営業本部長は、本誌の質問に「専門性を高めるため教育研修を強化したい。先生と深い話ができる資質を持てるようにしたい」と答えた。AZの桂淳オンコロジー・麻酔クリティカルケア事業本部長は終了後、本誌に対し、個々のドクターの置かれた状況を知ったうえで情報提供するのがMRの役割であることを強調した。

骨折など骨関連事象の治療には、ビスフォスフォネート系薬剤のゾレドロン酸が汎用されている。ランマークと同剤との比較試験では、主要評価項目の骨関連事象の発現までの期間では非劣勢で、副次評価項目で優越性を示した。説明会で講演した虎ノ門病院の高野利実臨床腫瘍科部長は、ランマークは新規患者に使ってよい薬剤だと指摘。ゾレドロン酸が点滴なのに対しランマークは皮下注であるうえ、腎機能への影響が少ない使いやすさも挙げ、骨関連事象の治療は「これからはランマークが中心」との見方を示した。







 

 

 

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