塩野義・11年度決算 主力3品目の国内売上増32%増
公開日時 2012/05/10 04:00
塩野義製薬は5月9日、2012年3月期(11年度)決算を発表した。重点的に営業を展開する戦略品目で上位3品目(クレストール、イルベサルタン、サインバルタ)の売上は31.9%増、全8品目でも25.6%増となった。同日記者会見した手代木功会長は、「新製品に特化した営業が少しずつ開花してきている」と述べた。
11年度連結決算では、国内医療用薬事業は戦略品目売上の2桁増で売上高1644億円、3.4%増となったものの、米国子会社シオノギINCの大幅減収が影響し減収となった。ただ、10年度に計上した特別損失がなくなったため増益は確保した。12年度業績は、5%台後半の薬価改定影響を戦略品の売上増でカバーし、増収増益を見込む。
【連結業績(前年同期比)12年度通期予想(前年同期比)】
売上高2672億7500万円(5.3%減)2890億円(8.1%増)
営業利益470億0300万円(0.2%増)560億円(19.1%増)
経常利益460億9300万円(2.0%増)540億円(17.2%増)
純利益271億0100万円(35.3%増)320億円(18.1%増)
【11年度売上高(10年度実績)12年度通期予想、億円】
クレストール357(290)370
イルベタン89(73)100
サインバルタ66(27)138
オキシコンチン89(96)97
フィニバックス47(36)61
ディフェリン37(32)45
ピレスパ34(28)39
ラピアクタ14(3)25
(以上戦略品)
フロモックス207(219)179
リンデロン等外用92(95)90
クラリチン78(100)68
フルマリン69(75)60
ロイヤリティー収入687(689)712
うちクレストール647(642)712