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第一三共・11年度決算 国内オルメサルタン 単剤売上減少 配合剤急伸

公開日時 2012/05/14 04:01

第一三共は5月11日に2012年3月期(11年度)決算を発表した。国内医療用薬売上では、オルメサルタン単剤と配合剤合わせて1100億円を計画していたが、単剤は減少、配合剤レザルタスは約2.9倍増と急伸したものの計画には届かず、計944億円にとどまった。単剤の減少は配合剤が好まれたことが背景にあるとみられる。12年度は計1000億円を目指す。

国内医療用薬(日本カンパニー)売上高は、消炎鎮痛薬ロキソニンやレザルタス、新製品の認知症薬メマリー、PPI(消化性潰瘍薬)ネキシウム、ジェネリックなどの第一三共エスファ製品99億円などが寄与したものの、オルメサルタンの減少や導入元への販売移管品などの影響で1.5%減の4098億円となった。

海外も加えた連結業績全体では、ランバクシー社の寄与、オルメサルタン、ロキソニン、急性冠症候群に用いるエフィエントの伸長があったものの、309億円の円高の悪影響、特許切れに伴う抗菌剤レボフロキサシンの輸出7割減で3.0%の減収。利益面では、販管費の増や、ランバクシーと米国司法省との案件解決に向けた引当金繰り入れ399億円を計上したことで、85.2%の減益となった。

12年度 ネキシウム290億円、メマリー260億円の売上を計画

12年度業績予想は、6%台半ばの薬価改定の影響を受けるものの、オルメサルタンの日欧での伸長、日本でのネキシウム、メマリーの売上拡大、7月開始予定のジャパンワクチン社の売上寄与も見込み、増収増益を見込む。国内ではネキシウムは7.4倍増の290億円、メマリーは2.6倍増の260億円を計画。国内医療用薬売上高は9.8%増の4500億円と予想した。

【連結業績(前年同期比)11年度通期予想(前年同期比)】
 売上高9386億7700万円(3.0%減)9800億円(4.4%増)
 営業利益982億0200万円(19.6%減)1000億円(1.8%増)
 経常利益762億1700万円(42.2%減)1000億円(31.2%増)
 純利益103億8300万円(85.2%減)500億円(381.6%増)
 
【11年度グローバル製品売上高(10年度実績)12年度通期予想、億円】
 オルメサルタン2497(2415)2370
 レボフロキサシン524(691)490
 プラバスタチン392(449)320
 プラスグレル109(52)非開示
 
【11年度国内売上高(10年度実績)12年度通期予想、億円】
 オルメテック809(823)810
 レザルタス135(47)190
 カルブロック124(140)130
 ロキソニン610(542)620
 クラビット363(324)370
 メバロチン331(381)260
 アーチスト245(237)210
 オムニパーク235(250)180
 ユリーフ110(101)110
 イナビル107(66)100
 ワクチン類212(178)非開示
 ネキシウム39(-)290
 メマリー98(-)260

 

 

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