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PhRMA会員企業  187剤の精神疾患治療薬を開発中

公開日時 2012/07/18 04:00

米国研究製薬工業協会(PhRMA)会員企業が現在、187剤に上る精神疾患治療薬を開発中(申請済み含む)であることが、同協会が7月12日、公表した報告書「2012年 開発中の精神疾患治療薬」(2012 Medicines in Development for Mental Illness)で明らかになった。同報告書によると、187剤の薬効別内訳では、うつ病治療薬が52剤、統合失調症治療薬37剤、不安障害治療薬26剤などとなっている。

PhRMAのJohn Castellani理事長兼CEOは、「精神疾患は誰でも罹りうる疾患であり、生活に根源的な影響を与える」と精神疾患が重大な疾患であることを指摘したうえで、「精神疾患は、様々な形で発現し、多数の発現方法で患者に影響を与える」と同疾患の特徴を説明、「そのために、研究型バイオ・医薬品企業は、これら疾患と闘う患者のために新規でより良い治療法の開発に努力している」と製薬企業の取り組みを紹介した。

PhRMA会員企業が開発に取り組んでいる薬剤のうちでユニークなものには、①副作用を減弱させた、統合失調症が関与する各症状に対する治療薬、②投与後数分で不安症の症状を改善させる経鼻吸収薬剤、③ストレスへの慢性的曝露によるダメージから中枢神経系システム(CNS)を保護するために神経幹細胞の力を復活させる、大うつ病に対するファースト・イン・クラスの薬剤-があるという。

米国立精神保健研究所(NIMH)によると、米国では、成人の4人に1人が診断可能な精神疾患に罹患している。また、重篤な精神疾患は、逸失賃金、医療費、傷病手当金などで年間3億1700万ドルのコストがかかることになるという。


 

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