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米FDA 統合失調症治療薬Vraylarを承認

公開日時 2015/10/02 03:50

米食品医薬品局(FDA)は9月17日、成人における統合失調症ならびに双極性障害治療薬Vraylar(一般名:カリプラジン)を承認した。同剤は、ドパミンD3/D2受容体パーシャルアゴニスト。ハンガリーのGedeon Richterが創製、アイルランドActavis(現Allergan)と共同開発した。国内では、田辺三菱製薬がGedeon Richterから導入、現在(今年7月の第1四半期決算発表時点)で、統合失調症を適応としてフェーズIIb/III段階にある。

同剤の統合失調症についての有効性は、合計3本の観察期間6週間、1754例を対象とした臨床試験で検証された。3本の試験とも同剤投与群ではプラセボ投与群に比べ、統合失調症の症状の軽減を示した。また、双極性障害についての有効性は、合計3本観察期間3週間で1037例を対象として実施、同剤投与群ではプラセボ投与群に比べ、双極性障害の症状を軽減させた。

ラベルには、他の統合失調症治療薬および双極性障害治療薬と同様に、認知症関連の精神疾患に対して使用すると死亡リスクを高めることについての枠組み警告が記載された。このクラスの薬剤は認知症患者の使用を適応としては承認されていない。

最も多い副作用は、振戦・言語不明瞭・筋不随意運動などの錐体外路異常。双極性障害患者における多い副作用は、錐体外路異常、静座不能(アカシジア)、消化不良、嘔吐、眠気および情動不安など。


FDA医薬品評価研究センター(CDER)のMitchell Mathis精神医学製品部長は、「統合失調症と双極性障害は人を無力化し、日常生活に大きく支障をもたらす」と述べた。その上で、「(同疾患の治療では)患者個々のニーズに合わせた治療計画ができるような様々治療選択肢を持つことが重要だ」と指摘、同疾患に対する新薬の登場を歓迎した。

米国では統合失調症患者は人口の1%が罹患しているという。

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