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ファイザーとアラガン 統合に合意 中・後期のパイプラインは100以上に

公開日時 2015/11/25 03:50

米ファイザーおよびアイルランド・アラガンは11月23日、両社が2016年下半期に統合を完了することに合意したと発表した。両社は9月29日に統合交渉を行っていることを発表していたが、11月23日の両社の取締役会で統合が満場一致で承認された。

アラガンの株式評価額は1株当たり363.63ドルで、ファイザーによる買収総額は1600億ドル(19兆5200億円、1ドル=122円換算)に上る大型合併となる。株式交換方式による買収となり、アラガンの株主は1株当たり統合会社の株式を11.3株、ファイザーの株主は統合会社の株式1株を受けとることができる。統合会社の社名はファイザーで、国際的業務の拠点はニューヨークに置き、本社はアイルランドのダブリンに移す。

統合会社の役員人事では、ファイザーのIan Read会長兼CEOが会長兼CEOに、アラガンのBrent Saunders CEOが社長兼COO(最高執行責任者)に就任する予定。両社が統合すると研究開発パイプラインには、中・後期ステージの開発品が100以上に達するとしている。

ファイザーによるアラガンの買収は、交渉時から、競争力強化に加え、タックスインバージョン(租税回避)も目的としているといわれ、Ian Read会長兼CEOもそれを否定していなかった。

ファイザーのIan Read会長兼CEOは、「アラガンとファイザーのビジネスを統合させることで、成長に備えるベスト・イン・クラスで、持続的かつ革新的なビジネスや確立したビジネスを創造させる」と述べたうえで、「この統合を通して、ファイザーは、患者のための画期的新薬の継続的発見および開発、株主への直接的還元や米国での持続的投資をする財務的柔軟性を持つようになる。その一方で、この統合は、業界での競争的基盤を強化したうえでビジネス開発の機会を追求させるものだ」と話している。

アラガンのSaunders CEOは、「アラガンとファイザーの統合は、生活を改善させるための2社の『バイオファーマ発電所』を一緒にして高度に戦略的かつ価値を向上させるディール(取引)である。この勇気ある行動は、アラガンがより大規模に多くのリソースを使うことができるようにする成功への転換である」とコメントした。

両社の統合には、ファイザーがタックスインバージョンを目的としているとみて、米財務当局や連邦議会からすでに異論が出されており、このまま計画通りすすむか予断を許さない。

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