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国内GE市場予測 19年に1兆円超え 毎年6%成長、薬価毎年改定でも 富士経済

公開日時 2017/04/12 03:52

富士経済はこのほど、国内の後発医薬品(以下、GE)市場が2019年に1兆円を超えるとの市場調査結果を発表した。市場規模は15年実績が7963億円、16年見込みが8346億円で、20年までに市場が約2000億円拡大すると予測した。前提条件に薬価の毎年改定を入れているが、それでもGE市場は数量の伸びにより、20年まで金額ベースで毎年6%の成長が見込まれると分析している。

文末の「関連ファイル」に、国内のGE市場などの20年までの推移をまとめた資料を掲載しました(4月12日のみ無料公開、その後はプレミア会員限定コンテンツになります)。

調査方法は同社専門調査員による参入企業や関連企業などへのヒアリングや文献調査などをもとにまとめたもの。調査期間は16年12月~17年2月。今回取りまとめた「GE市場」の中には、オーソライズド・ジェネリック(AG)やバイオシミラーが含まれる(以下、特記がない限り、「GE」との表記にはAG、バイオシミラーを含む)。

20年までの国内GE市場規模予測をみると、17年が9010億円、18年が9550億円、19年が1兆150億円、20年が1兆769億円――と推移する。16年は前年比で5%の成長、17年は同8%の成長となり、18年以降は毎年6%成長すると分析している。

17~18年の大型の特許切れ製品としては、降圧剤ミカルディス、降圧剤オルメテック、高脂血症治療薬クレストール――などが指摘されており、これが17年の成長率の高さに表れているとみられる。

長期収載品とGEで構成する市場(金額ベース)を100%とした場合、GEの構成比は15年が26.8%、16年が28.8%、17年が31.6%――と17年に30%を超えると予測。そして、20年には35%近くに達するとしている。

■AG市場 20年に800億円超え

GE市場拡大のけん引役のひとつがAGとなる。13年に国内初のAGとして抗アレルギー薬アレグラのAGが登場して以来、各社からAG発売が相次ぎ、同社によると、17年1月時点で発売済みのAGは15製品となった。

AG市場規模予測をみると、15年実績が238億円(前年比133%増)、16年見込み393億円(65%増)で、これ以降の予測値は17年が570億円(45%増)、18年が712億円(25%増)、19年が794億円(12%増)、20年が817億円(3%増)――と推移するとしている。20年には15年比で市場が3.4倍となる。

バイオシミラー市場は7領域を対象に分析。市場は16年(見込み)に100億円を突破し、毎年約30~40%の成長を経て、20年に435億円になるとしている。15年実績が98億円のため、20年には15年比で市場が4.4倍になる。なお、調査対象は、▽ヒト成長ホルモン剤▽エリスロポエチン製剤▽CSF▽関節リウマチ治療薬(生物学的製剤)▽リツキシマブ▽インスリングラルギン▽その他バイオシミラー――。

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