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厚労省 新型インフルエンザ対策への備蓄「ゾフルーザ」一旦見送り 引き続き検討

公開日時 2019/01/15 03:51

厚生科学審議会感染症部会「新型インフルエンザ対策に関する小委員会」は1月11日、新型インフルエンザ対策としての備蓄薬に、「ゾフルーザ」(バロキサビル、塩野義製薬)を加えることを現時点で見送ることを了承した。同剤は、18年3月に上市されているが、すでに複数の治療薬が使用できることなどを踏まえた。あわせて、抗インフルエンザ薬を原薬で備蓄できるようにすることも了承した。

現在、備蓄されている抗インフルエンザウイルス薬は、タミフル、リレンザ、イナビル、ラピアクタ、アビガンの5種類。いずれも、臨床現場での使用状況と照らし合わせ、薬事承認後から「5年程度」の期間を経過してから備蓄を開始してきた経緯がある。

ゾフルーザについても、これまでの状況や、複数の製品が上市されている状況を踏まえ、「臨床現場における使用状況などを踏まえたうえで引き続き検討する」こととした。出席委員からは、服用による重症度の抑制効果や耐性株の頻度などを中長期的に検討する必要性を指摘する声が相次いだ。

◎備蓄方法に原薬追加 費用軽減も


備蓄方法については現在、製剤でなされているが、原薬を追加する。国内に製造工場ができ、安定的な製造体制が確保されたことに伴う対応。原薬ではタンクの状態で保管できるため、保管場所が削減でき、費用の軽減が期待される。

また国が進めるプレパンデミックワクチンの原薬の製造・備蓄をめぐっては、H5N1(アンフィ株)の鶏卵培養法による有効期間の延長試験を終了することも了承した。すでに細胞培養法で製造が可能となったため。

このほか、新型インフルエンザが発生した際の情報提供のあり方についても検討し、「新型インフルエンザ患者入院医療機関」の情報を厚生労働省のホームページにまとめて掲載することとした。発生時に相談に応じるコールセンターのほか、帰国者や接触者については症状がある際に相談に応じるセンターや、外来に関する情報もホームページに掲載する。
 

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