ガルデルマ 国内初のがん性皮膚潰瘍臭改善薬ロゼックスゲルを新発売
公開日時 2015/05/12 03:50
ガルデルマは5月11日、国内初のがん性皮膚潰瘍臭改善薬ロゼックスゲル0.75%(一般名:メトロニダゾール)を同日に新発売したと発表した。効能・効果は「がん性皮膚潰瘍部位の殺菌・臭気の軽減」。医療現場ではこれまで院内製剤で対応していたが、関係学会や厚労省からの開発要望もあり、同社が受諾・開発した。
がん性皮膚潰瘍臭の約8割が乳がんのステージ3以降でみられ、末期の乳がん患者も少なくない。乳がん患者でみると、その4%にがん性皮膚潰瘍がみられ、多くの患者で痛みとともに強い臭気を放つ。
同社MRは約40人体制で、まずはこの疾患で院内製剤を行っている医療機関を中心に情報提供活動を行う。また、末期のがん患者では在宅医療に移行しているケースもあり、同社では在宅医療に対してどのような情報提供が行えるかも検討していく。
有効成分のメトロニダゾールは進行がんの皮膚潰瘍部位で増殖し、臭気物質(プトレッシン、カダベリン)を産生する数種類のグラム陽性及びグラム陰性嫌気性菌に対して抗菌作用を発揮する。同剤の用法・用量は、症状及び病巣の広さに応じて適量を使用し、潰瘍面を清拭後、1日1~2回ガーゼなどにのばして貼付するか、患部に直接塗布し、その上をガーゼ等で保護する。薬価は0.75%1gで101.40円。