民主党の三井辨雄衆議院議員は９月14日、先の衆院選の当選後初めて本誌の取材に応じ、今後の取り組みの優先度について、個人的見解と断ったうえで、「医療を（雇用を生み出す）産業として位置づけた場合、当面、診療報酬・調剤報酬の引き上げに手を着けたい」と述べた。医療施設の安定的な経営を確保し、国民の医療に対する不安に応えたいというのが考え。

成長戦略における医薬品産業の位置づけについて「これから勉強したい」と述べるにとどまり、薬価制度改革についても「診療報酬を上げ、調剤報酬も上げ、では医薬品市場はどうするのか、トータルで考えなければならない。もう少し検討させていただきたい。全て財源につながることだから」と話した。ジェネリックは基本的に推進の立場だが、医師からの信頼性の獲得、薬局の在庫の増加などの課題も並行して解消していく必要性を指摘した。

三井議員は、医療法人交雄会理事長として、北海道に３病院・２老人施設を開設している。その前は、森下製薬、北海道イワキ製薬、薬局や病院での調剤など現業の経験もあるという。昭和薬科大学卒業。薬剤師。1942年11月24日生まれ66歳。