ノボ　ノルディスクファーマは６月11日、２型糖尿病治療薬で国内初のGLP-1受容体作動薬ビクトーザ皮下注18mg（一般名：リラグルチド）を発売したと発表した。食事療法、運動療法に加えて、スルホニルウレア（SU）剤を使用して十分な効果が得られない患者向けの薬剤。

GLP-1は、食事をした時に消化管から放出されるホルモンで、血糖値を低下させるインスリンの分泌を促し、ブドウ糖の合成を進めるグルカゴンの分泌を抑えることで、血糖値を下げるといわれる。

GLP-1はDPP-4という酵素に分解されてしまうが、ビクトーザは分解されにくいようにし、持続的に効果が発揮されるように開発された。投与は１日１回（0.9mg。最初は0.3mgから開始）。また、糖尿病患者ではインスリンを分泌する膵β細胞の機能が徐々に低下しがちだが、同剤の国内外の治験では、機能指標の改善が見られたという。

市場規模はピーク時の４年後に173億円を予想している。同剤は在宅自己注射ができる。薬価は１筒３mL（6.0mg／mL）9960円。