大鵬薬品 5-HT3受容体拮抗薬とNK-1受容体拮抗薬による新規制吐剤配合剤を導入
公開日時 2011/04/14 04:00
大鵬薬品は4月13日、スイスのヘルシン・ヘルスケア社の新規制吐剤配合剤について、日本におけるライセンス契約を12日に締結したと発表した。同配合剤は、セロトニン(5-HT3)受容体拮抗薬パロノセトロン(一般名、国内製品名=アロキシ)とニューロキニン(NK-1)受容体拮抗薬ネツピタント(一般名、国内未承認)による用量固定配合剤。アロキシは注射剤、ネツピタントは海外で経口剤だが、同配合剤の剤型は現時点で未定としている。なお、海外では同配合剤のフェーズ3試験が開始されるところという。
今回のライセンス契約により、大鵬薬品は日本で前臨床や臨床開発を行い、ヘルシンが製剤開発と製造・供給を担う。ヘルシンはアロキシの創製元でもあり、大鵬薬品の宇佐美通社長は、「ヘルシンとの関係を更に拡大出来ることをうれしく思う。このネツピタント・パロノセトロン用量固定配合剤の開発で、私たちはがんの支持療法の分野でも更なる貢献を目指していく」とコメントした。