国内売上高100億円以上の新薬加算品 売上は平均11%増
公開日時 2011/06/21 04:02
編集部が10年度国内売上高100億円以上の医薬品の売上動向などについて調べたところ、新薬創出加算適用製品と適用されていない製品では伸び率に大きな差があることが分かった。売上平均伸び率は、新薬加算適用製品は11.4%増だったのに対し、非適用製品は2.2%減とマイナスだった。
加算が適用された製品には、市場性の小さな製品も少なくなく、適用製品数だけではどの程度の影響があったのか読みきれなかった。そこで、100億円以上という各社主力品級の製品について調べてみた。その結果、製薬各社へのアンケートや取材により売上高が把握できた100億円以上製品は136。その売上高の平均伸び率は1.3%増。
そのうち加算適用品目は39製品で、売上高の平均伸び率は11.4%増。主な加算適用製品の売上高と伸び率を見ると、エーザイの主力品である認知症治療薬アリセプトは1055億円(12.7%)、田辺三菱製薬の抗リウマチ薬レミケード604億円(28.2%)、中外製薬の抗がん剤アバスチン526億円(50.7%)という状況だった。
詳しい記事とデータは、MONTHLYミクス7月号(7月1日発売)に掲載する。