PPIネキシウム 低用量アスピリン投与時の胃潰瘍等再発抑制の効能追加を取得
公開日時 2012/06/25 04:00
第一三共とアストラゼネカは6月22日、プロトンポンプ阻害薬ネキシウム(一般名:エソメプラゾールマグネシウム水和物)について、「低用量アスピリン投与時における胃潰瘍または十二指腸潰瘍の再発抑制」の効能追加の承認を同日付で取得したと発表した。
血栓・塞栓形成の抑制を目的に低用量アスピリンが使用される心筋梗塞患者や虚血性脳血管障害患者が増加している。しかし、低用量アスピリンの長期服用によって消化性潰瘍が発症することがあるものの、投与目的が血栓・塞栓の形成抑制のため、低用量アスピリンの休薬は容易ではない。
こういった医療ニーズに応えるため、低用量アスピリンを長期服用している患者を対象に日韓台におけるアジア共同フェーズ3試験を実施。ネキシウムは対照群に比べて統計学的に有意な胃または十二指腸潰瘍の再発予防を示し、「安全性にも問題はなく、忍容性も良好だった」(両社)ことから効能追加を申請していた。