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エーザイ・14年度第2四半期 認知症薬アリセプト3割減も下期に「リバイバル」目指す レビー小体型の適応で

公開日時 2014/10/31 03:51

エーザイは10月30日、2015年3月期(14年度)第2四半期決算(4~9月)を発表し、主力の認知症治療薬アリセプトの国内売上は242億円、前年同期比32.1%減だった。ジェネリックとの競争激化が主な要因。ただ、認知症の2割を占めるレビー小体型認知症の適応を9月に取得し、この適応ではジェネリックの影響を受けない。このため、同社はアリセプトの下期売上を353億円、前年同期比20%増と設定し、「アリセプトのリバイバルを成し遂げたい」(同社広報部)と意気込みをみせている。
 
日本の医薬品事業の上期売上は1396億円(前年同期比12.8%減)だった。内訳はエーザイ本体の医療用医薬品売上が1243億円(15%減)、エルメッド・エーザイのジェネリック売上が125億円(14.8%増)、エーディアの診断薬売上が28億円(3%減)――。エーザイ本体のアリセプトとPPIパリエットの主力2製品の2ケタ減収の影響が大きく、抗リウマチ薬ヒュミラや疼痛治療薬リリカといった新薬群の成長でカバーできなかった。

一方、アリセプトの国内の通期売上予想は595億円で、前年同期比8%減にとどめる計画だ。同社によると、レビー小体型認知症の適応取得によって、これまでに350施設で新規採用され、8000施設で処方意向が示されているという。これが下期のアリセプト増収の根拠になっている。
 
なお、エーザイの上期の連結業績は減収減益だった。抗がん剤ハラヴェン、制吐剤Aloxi、抗てんかん薬群が2ケタ成長したものの、薬価改定やジェネリックとの競合激化による日本市場の業績低迷、パリエットの米国での特許切れ影響、血液がんに用いるDacogenの販売権譲渡――の影響が大きかった。
 
【14年度上半期連結業績(前年同期比) 通期予想(前年同期比)】
売上高 2690億5600万円(11.6%減) 5660億円(5.6%減)
営業利益 180億2000万円(59.8%減) 530億円(20.2%減)

【14年度上半期のグローバル製品売上高(前年同期実績) 通期予想、億円】

アリセプト 319(453) 755

パリエット 293(587) 530

ハラヴェン 165(138) 390

Fycompa 15(7)95

【14年度上半期の国内主要製品売上高(前年同期実績) 通期予想、億円】

アリセプト 242 (356) 595

パリエット 192(251) 420

ヒュミラ 149 (144) 305

メチコバール 115 (133) 230

リリカ 98 (85) -

ワーファリン 45 (51) 90

アクトネル 34(41) 70

ハラヴェン 30(33)90

セルベックス 25(36) 60

ルネスタ 21(12)65

ジェネリック 125(108)275

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