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重症以上の花粉症患者7割が仕事や学習に支障 ゾレアは労働生産性向上に寄与 ノバルティスセミナー

公開日時 2020/01/21 04:50
ノバルティスファーマは1月17日、メディアセミナーを開催し、全国47都道府県の花粉症患者9400人を対象とした「花粉症重症度調査」の結果を発表した。重症患者の割合や各種症状が仕事等に与える影響を把握するのが狙いで、花粉症患者のうち、重症もしくは最重症の患者は5割を占めた。また、花粉症の症状により勉強や仕事、家事など生活への支障があるという人は6割、重症以上の患者では7割弱に達していることがわかった。

近年、さまざまな体調の変化によって労働生産性が低下しているにもかかわらず勤務するプレゼンティーズムの問題が注目されている。なかでも花粉症のような季節性で罹患数の多い疾患はより影響が大きいと言われてきたが、調査はそれを裏付けた格好だ。

一方、同社では昨年12月、ヒト化抗ヒトIgEモノクローナル抗体製剤ゾレア皮下注用(一般名:オマリズマブ(遺伝子組み換え))で、既存治療で効果不十分な重症または最重症患者の季節性アレルギー性鼻炎への適応追加承認を取得した。

同セミナーで「分子標的治療薬による重症花粉症の最新治療」をテーマに講演した日本医科大学付属病院耳鼻咽喉科・頭頸部外科の大久保公裕教授は、重症花粉症の影響に関して「2、3月の生産損失はかなり大きい」と指摘。そのうえで、IgE結合阻害作用によりヒスタミンなどの炎症物質を出さないことで症状を抑える抗体製剤ゾレアについて、「薬価は高いが(4週間毎投与・3割負担で7088~55788円)、労働生産性が低下している人にとっては十分耐えうる製剤」と評価した。

質疑応答でゾレアを使用する推定患者数を尋ねられたところ、大久保氏は「金額的に折り合える重症または最重症の患者は、花粉症患者全体でみると1~3%くらいだろう」と回答。また、ノバルティスファーマの見込みでは、最大1万人程度という。

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