地域の実情等と照らし県内初の介護医療院を開設
多様な医療・介護機能を駆使して個別ニーズに応える
公開日時 2020/07/31 00:00
病床機能の再編が捗々しくないのは高度急性期・急性期病床だけではない。慢性期病床も同様であり、その解決に向けた切り札として創設されたのが医療機能を内包する新たな介護保険施設、介護医療院だ。2020年3月末時点で全国に343施設が認可されているが、福井県鯖江市を本拠とする社会医療法人寿人会の動きは早く、2018年9月に県内初となる介護医療院「かがやき」を開設した。地域の実情に合わせた最適な医療提供を目指し、継続的に行われてきたグループ病院における病床機能再編・強化の一環としての取り組みである。寿人会における介護医療院の運営の実際を紹介するとともに、介護医療院の広がりが病床機能再編に与えるインパクトを考える。(富井和司)法人内の病床機能再編で転換型老健から移行介護医療院は、長期的に医療および介護サ...