ファイザーは９月８日、「パクリタキセル点滴静注液「ホスピーラ」」について、すでに採用している医療機関についても、注文の増加について辞退すると周知した。大鵬薬品のアブラキサンが10月以降、一時供給停止が発表されて以降、パクリタキセルに需要が集中。同社も８月20日、平常時を大幅に超える需要が生じたとして、医薬品卸への出荷調整を開始し、
新規採用を辞退していた。

◎海外製造所と増産についての検討を実施

同社は、「出荷調整前にいただいておりました需要にお応えする在庫はあるものの、それ以上の需要にお応えすることが現時点では難しい状況」と説明。すでに採用している取引先についても注文増については辞退することに理解を求めた。そのうえで、「現在、海外製造所と共に、本製品の増産について検討を実施している」としている。

対象製品は、パクリタキセル点滴静注液 30mg/5mL「ホスピーラ」 、パクリタキセル点滴静注液 100mg/16.7mL「ホスピーラ」 。