新型コロナ治療薬・ゼビュディ 一時的に供給に影響の恐れ 他剤の処方検討も 厚労省が事務連絡
公開日時 2022/02/16 04:50
厚生労働省は、グラクソ・スミスクライン(GSK)の新型コロナ治療薬・ゼビュディ(一般名:ソトロビマブ)について、「地域によっては一時的にゼビュディの供給に影響が生じることが想定される」と周知した。他の薬剤が使用可能な場合には、患者の状態や薬剤の特性等に応じて、他剤の処方を検討することを求めている。
代替薬としては、経口薬である、ラゲブリオ(一般名:モルヌピラビル、MSD)や、パキロビッドパック(ニルマトレルビル/リトナビル、ファイザー)に加え、抗ウイルス薬であるのベクルリー(レムデシビル、ギリアド・サイエンシズ)をあげた。ベクルリーについては、「すでに市場流通していて、軽症から重症者の治療に必要十分な数量数か月分を国内向けに確保している」としている。
ゼビュディと同様に、点滴で用いるロナプリーブ(カシリビマブ(遺伝子組換え)/イムデビマブ(遺伝子組換え))については、オミクロン株で中和活性が大きく低下しているとの報告が複数あり、代替薬として推奨されていない。こうした状況が、ゼビュディの処方急増につながったとみられている。
同省は2月14日、自治体宛てに事務連絡を発出し、周知した。