武田薬品 新型コロナワクチン・ヌバキソビッドの日本政府購入予定が取り消しに
公開日時 2023/02/13 04:51
武田薬品は2月10日、厚労省と締結した新型コロナワクチン・ヌバキソビッド筋注の1億5000万回接種分の購入契約のうち、既に納入済みのものを除く残余数量の購入予定を取り消す旨の通知書を、同省より受領したと発表した。この通知に伴い、1億4176万回接種分の政府購入予定がキャンセルになった。ヌバキソビッドは厚労省からの発注に応じて生産しているため、今回のキャンセルに伴う製造済み製品の廃棄は生じない。また、同社業績に与える影響は「軽微」だとし、22年度連結業績予想は修正しない。
同社から納入済みのヌバキソビッドは、これまでと同様、ファイザーやモデルナが提供するオミクロン株対応2価mRNAワクチンを何らかの理由で接種できない人や、組換えタンパクワクチンであるヌバキソビッドの接種を望む人のための選択肢として、引き続き使用できる。
同社は、ノババックス社と協力して、オミクロン株を含む変異株に対応したワクチン開発を進める。同社は、「日本の公衆衛生に貢献すべく、当社は引き続き23年度の新型コロナウイルス感染症ワクチンの供給について、オミクロン変異株対応ワクチン供給の可能性も含め、厚労省と必要な協議を行っていく」としている。