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バイエル薬品 アフリベルセプト8mgを承認申請 nAMD及びDMEの維持期、16週ごとに1回投与

公開日時 2023/03/03 04:50
バイエル薬品は3月1日、眼科用VEGF阻害薬・アフリベルセプト8mgを承認申請したと発表した。対象疾患は新生血管(滲出型)加齢黄斑変性(nAMD)と糖尿病黄斑浮腫(DME)の2つ。8mg製剤の申請時点の用法・用量は、nAMD、DMEともに、導入期は1カ月ごとに1回、連続3回硝子体内に投与し、その後の維持期は通常16週ごとに1回の硝子体内への投与となる。なお、症状によって維持期の投与間隔は適宜調整する。

既承認のアイリーア硝子体内注射液40mg/mL(=アフリベルセプト2mg)は、nAMD、DMEともに、維持期は通常8週ごとに1回投与となっている。新剤形の8mg製剤が承認されると、投与期間の延長と投与回数の減少につながり、患者負担の軽減が期待できる。また、DME適応の導入期に関しては、既承認のアフリベルセプト2mgは1カ月ごとに1回、連続5回投与となっているため、8mg製剤により投与回数の減少も期待できる。

独バイエルの医療用医薬品部門の経営委員会メンバーで、研究開発責任者のクリスチャン・ロンメル氏は、「投与間隔の延長は、滲出性網膜疾患の患者さんの治療負担を大幅に軽減し、重要な患者ニーズを満たすもの」だとし、「アフリベルセプト8mgは、より長い投与間隔で標準治療のアイリーアと同等の視力および安全性を示した。このイノベーションを日本の患者さんにお届けできることを嬉しく思う」とコメントした。

今回の申請は、nAMDを対象とした第3相試験(PULSAR試験)とDMEを対象とした第2/3相試験(PHOTON試験)のデータに基づく。

PULSAR試験とPHOTON試験では、月1回複数回投与後にアフリベルセプト8mgの投与間隔を延長した2つの投与レジメン(12週ごとおよび16週ごと)と、8週ごとに投与するアイリーア(アフリベルセプト2mg)を比較した。

その結果、投与間隔を延長したアフリベルセプト8mgは、主要評価項目である48週目の最高矯正視力で、アイリーアに対して非劣性を示した。アフリベルセプト8mgの16週ごと投与群では、nAMD患者の77%およびDME患者の89%で16週ごとの投与間隔の維持という、これまでにない持続性を示し、48週までの平均投与回数は5回だった。

また、12週ごと投与群では、nAMD患者の79%およびDME患者の91%で12週ごとの投与間隔を維持し、48週までの平均投与回数は6回だった。さらに、アフリベルセプト8mgは、48週を通してアイリーアと比較して、短期間で良好な滲出液コントロールを示した。

アフリベルセプト8mgの安全性は、両試験においてアイリーアの既知の安全性プロファイルと類似しており、過去の臨床試験と同様だった。アフリベルセプト8mgにおける眼内炎症反応と眼圧上昇の発現割合は低く、アイリーアと同様だった。いずれの試験でも、48週を通して眼内炎や網膜血管炎の発現はなく、新たな安全性シグナルも認められなかったとしている。
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