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中外製薬 米ボストンに「Chugai Venture Fund, LLC」年内設立へ 創薬スタートアップと接点拡大

公開日時 2023/06/28 04:51
中外製薬は6月27日、米ボストンエリアにコーポレートベンチャーキャピタル「Chugai Venture Fund, LLC(仮称)」を年内に設立すると発表した。世界的なヘルスケア・イノベーションHubで現地の創薬スタートアップ企業との接点拡大と投資によるイノベーション機会の加速を目的としたもの。投資額は総額2億米ドルを予定。外部技術の融合により中外製薬独自の創薬エンジンの構築を目指す。

米国・東海岸のボストン・ケンブリッジエリアは、マサチューセッツ工科大学(MIT)、ハーバード大学、タフツ大学など世界トップクラスの高度人材を集積し、バイオ創薬技術や多数のバイオベンチャーが輩出されている。これによりベンチャーキャピタル(VC)による投資も年々拡大しており、2020年のベンチャー投資はケンブリッジで年平均34億ドル、ボストンで9.2億ドルを集めた。武田薬品をはじめファイザー、サノフィ―、ノバルティスなど大手グローバル製薬企業がこの地をバイオ創薬獲得の主戦場と定め、日々革新的創薬につながる創薬標的や創薬技術、デジタル技術への投資活動を活発化させている。

◎創薬スタートアップ企業へ総額2億米ドルの枠内で投資

中外製薬もコーポレートベンチャーキャピタル(CVC)をボストンエリアに立ち上げる方針を明らかにし、現地スタートアップとの接点を持ちながらイノベーション機会の加速に向けた活動を活発化させる。同社は、「独自の創薬基盤を拡充させる技術を保有する創薬スタートアップ企業を主な対象とし、総額2億米ドルの枠内で投資を行う」と説明。CVCを通じて技術アドバイス支援や中外製薬とのパートナリングを推進したい考え。また、米国や欧州、日本における優秀な起業家や、高いポテンシャルを有する技術へのアクセスを強化する方針を明示している。

奥田修社長CEOは、「イノベーションハブであるボストンエリアにCVCを設立することで、先進的な科学・技術を有する企業・組織と連携し、中外製薬全体としてイノベーション機会をさらに加速することが可能になる」と強調。「優秀なスタートアップ企業との共創を通じて新たな価値を創造し、より一層当社の創薬エンジンを加速させることで、世界中の患者さんに貢献できるよう邁進する」と語った。
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