NTTドコモは9月６日、インテージホールディングスの連結子会社化を目的とした株式公開買付け（TOB）を実施すると発表した。インテージHDの賛同のもと行うもので、資本業務提携契約を締結する決議を同日行った。今回のTOBについてNTTドコモ側は、「これらのシナジーの実現により、ドコモが有する9600万人の顧客基盤と豊富な行動データを、インテージHDがもつ、データ収集から集計・分析・可視化などのデータハンドリングのノウハウによって、データの価値を最大化することができると考えている」と強調した。

TOBは10月16日までを期間とし、インテージHDの株式1538万9700株以上（所有割合40.00％）、1962万1900株以下（所有割合約51.00％）を取得の条件とした。

NTTドコモ側は、TOBを通じてインテージHDをドコモグループに迎え入れる。ドコモの「dポイントクラブ会員」9600万人の基盤と、インテージHDの持つ、データ収集から集計・分析・可視化・マスター化などのデータの価値を高める「データハンドリング」のノウハウを組み合わせることで、「メーカー・小売流通・サービス業などの企業のマーケティング課題に寄り添い、共に生活者の暮らしを豊かにしていく生活者起点でのマーケティング強化を目指したい」との考えだ。さらに、「会員基盤データを活かしたリサーチからコミュニケーション、販促、リピートまで、IDベースかつ一気通貫型のマーケティングソリューションを提供し、両社一丸となってマーケティングソリューション領域におけるリーディングカンパニーを目指す」との方針を示している。