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ラクオリア創薬 ファイメクス社買収で35億円調達 上場創薬ベンチャーによる未上場創薬ベンチャー買収

公開日時 2024/03/11 04:50
ラクオリア創薬は3月8日の取締役会で、ファイメクス社買収を目的として35億円の資金借入を決議した。同社はファイメクス社の子会社化に向けた株式譲渡契約を2月14日に締結している。今回の借入は、みずほ銀行をアレンジャー、商工組合中央金庫をコ・アレンジャーとするシンジケート団に位置づけるもの。実行日は24年3月25日を予定する。

ファイメクス社は、タンパク質分解を作用機序とした新規医薬品の研究開発を進める創薬ベンチャー企業。独自のE3リガーゼ結合分子と創薬基盤技術「RaPPIDS」を基に、これまで創薬困難とされてきたがん疾患に関連するタンパク質を標的とする複数のFirst-in-classの新薬開発プログラムを進めている。

今回の株式譲渡契約に伴い、ラクオリア創薬は買収完了時にクロージング対価として合計45億円をファイメクス社に支払う。さらに、ラクオリア創薬は、アーンアウト対価として2024年12月期から2028年12月期の各事業年度において、ファイメクスと第三者との契約等から発生した契約一時金収入、マイルストン収入、ロイヤルティ収入及び委受託に係る収入に基づき、あらかじめ定めた算定方法を用いて求められた金額をファイメクス社に支払うことになっている。

ラクオリア創薬の武内博文代表取締役は、2月14日のファイメクス社買収に際し、「上場創薬ベンチャーによる未上場創薬ベンチャーの買収というスキームは、日本のバイオテクのエコサイクルに長らく待ち望まれていたモデル。そのロールモデルになり得る機会を得たことを光栄に思う」とコメントしている。今回の買収は24年3月26日に完了する予定。




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