サノフィ買収でジェンザイムCEOの退職金2200万ドルか?
公開日時 2010/08/11 04:00
サノフィ・アベンティスがジェンザイムの買収に成功するとジェンザイムのHenri Termeer CEOは、現金、株主報酬など含め、2200万ドル(19億8000万円:1ドル90円換算)を手にすることになる。米医薬専門誌「Fierce Pharma」、「BNet Pharma」(8月6日付)などが報じた。
これは、被買収会社の幹部が買収の際に高額の退職金を手にする、いわゆる「ゴールデンパラシュート」だが、最近では、メルクと合併したシェリングプラウのFred Hassan CEOが3300万ドルの退職金を手にしている。
もちろん買収受け入れは株主の了解が必要だが、「BNet Pharma」は、Termeer CEOがこれだけの金額を入手できることが分かっていて、「ノーといえるか?」と指摘し、「利益相反だ」と評論している。
各媒体の報道を総合すると、公式には未発表だが、両社の提示買収価格に開きがあるといわれ、交渉が長引きそうな気配だ。両社が双方の買収価格をメディアにリークし、交渉を有利に進めようとしているという。ロイター通信は、フランスは長いバカンス中だが、バカンス中も交渉は続行されるとし、米アナリストによるジェンザイムが追い詰められつつあるとの見方を紹介している。