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米ファイザー バイオメディカル創薬でNY市の7研究所と提携

公開日時 2011/02/15 04:00

米ファイザーは、バイオメディカル研究を具体的な創薬に結びつけることを目的として、ニューヨーク市にある7つの研究所と、「自己増殖バイオメディカルエンジン」とも称される「Centers  for Therapeutic Innovation」(CTI)を構築する一環として、共同研究契約を結んだ。CTIは、NY市を含め全世界8つの都市の研究所をリンクさせた研究ネットワーク。


契約を交わしたNY市の研究所は、アレクサンドリア生命科学センター、ロックフェラー大学、ニューヨーク大学ランゴーンメディカルセンター、マウントサイナイメディカルセンターなど7施設。


ファイザーは、2010年11月にカリフォルニア大学サンフランシスコ校と5年間で8500万ドルを投資する研究契約を締結、その後、同種の提携を、サンフランシスコをベースとする研究所(複数)、およびボストン、英国ロンドンほか4都市でも進める計画だ。


ファイザーは、各都市でのプレゼンスを訴え、提携先の施設に自社の研究者を派遣し、派遣先の医師・研究者らとバイオメディカル基礎研究との橋渡し研究を強化する。


知的財産権については、ファイザーがオプションを持たない場合は、施設に所属し、他社・多施設にライセンスすることも可能となっている。ただし、商業化する場合は、ファイザーはロイヤルティを請求する権利を持つ。


ファイザーにとって、今回の試みは、最新科学にアクセスし、ヒトでの新規標的物質を試すのに比較的安価な方法といえる。施設にとっては、施設に欠如している開発リソースにアクセスする機会が与えられ、施設の持つ技術を拡張させる機会ともなる。


CTIのような研究網を構築することはファイザーにとっては、単に新規バイオ医薬品候補物質にアクセスすることばかりでなく、それぞれの研究所間の「触媒」になり、各都市でプレゼンスを持ち、地域でのアプローチを強調することにより、ファイザーがパートナー施設間におけるアイディアの交換などでアカデミックのハブとなることが出来る。


 

(The Pink Sheet  1月31日号より)  FDAと米国製薬企業の情報満載 “The Pink Sheet”はこちらから

 

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