【World Topics】ヘルシー・ステート・ランキング
公開日時 2016/10/24 03:50
恒例のヘルシー・ステート・ランキングが発表された。United Health財団が1990年から継続して毎年発表しているもの。米国公衆衛生学会との共同調査研究に基づくレポートである。
http://www.americashealthrankings.org/reports/annual
全米50州を健康度で色分けした。薄い水色 がトップ10(もっとも健康度が高いと評価された州)で、評価の高かった順にハワイ(4年連続トップ)、バーモント、マサチューセッツ、ミネソタ、ニュー・ハンプシャー、コネチカット、ユタ、オレゴン、ワシントン、ネブラスカの各州であった。
ワースト10はルイジアナ、ミシシッピ、ケンタッキー、アーカンソー、オクラホマ、ウェスト・バージニア、テネシー、ネバダ、アラバマ、テキサス。図でもっとも色の濃い地域。ほとんどが南部諸州の経済的後進地域である。
ニューヨーク州は21位、カリフォルニア州は29位。昨年から今年にかけて一番ランクが上がったのはノースカロライナ(37位から31位)であった。
レポートによれば、アメリカ全体としては、緩やかながら心臓疾患が減少傾向を示し続けており、乳幼児死亡率も低下。喫煙率も緩やかながら低下傾向にあり、一方でわずかながら身体活動量が増加。また各種予防接種の受診率も上がっているという。
だが、アメリカの国民病ともいうべき肥満と糖尿病については、急激な増加が抑制されないまま継続している。(医療ジャーナリスト 西村由美子)
【訂正】下線部に誤りがありました。お詫びして訂正いたします。(11月7日 20時8分)