武田薬品と第一三共の行方
公開日時 2008/09/30 00:00
前号では「急速に複雑性を増してくる医薬品市場に対して巨大ファイザーがどのように適応し、自己変革を遂げたか」を論じたが、今号では大手内資企業の市場対応について述べる。まず、武田薬品と第一三共を取り上げる。武田を待ち受ける主力品の米国特許切れ武田は日本最大で、07年の世界での医薬品売上ランクは17位、同年の売上は1兆3748億円である。同社はタケプロン、アクトス、ブロプレス、リュープリンの海外展開、特に米国市場での成功により、これら4品目を国際的大型製品に育てた。海外売上比率は50.5%と過半数を超える。主力品の世界売上は、タケプロンが4007億円(米州2995億円、06年)、アクトスが3962億円(米州3186億円、07年)、ブロプレスが2231億円(海外860億円、07年)、リュープリンが1...