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第一三共の抗Xa薬 VTE発現率をエノキサパリンより有意に低減

公開日時 2010/07/13 04:02

第一三共は7月12日、経口抗Xa薬エドキサバンの日本と台湾で実施したフェーズ3試験の結果が第21回国際血栓症学会議(イタリア・ミラノ)で示されたと発表した。膝関節全置換施行患者の静脈血栓塞栓症(VTE)の発現率を対照薬エノキサパリンナトリウムと比べて46.8%低減させたことが明らかになり、同社がこれまで公表していた非劣性だけでなく、「優越性が確認された」とした。安全性では、重大な出血及び臨床的に重要な出血の発現率で両群間に有意な差は認められなかった。

同社はエドキサバンについて、下肢整形外科手術患者における静脈血栓症の予防適応で、日本で承認申請している。今回明らかになったデータは、申請資料の主要データのひとつとなっている。

この試験は、エドキサバン30mg1日1回投与群の有効性・安全性の確認を目的にしたもの。エノキサパリンナトリウム2000IU1日2回投与(皮下注)群と二重盲検比較試験を日台で実施した。患者数は716例。その結果、主要評価項目のVTEの発現率はエドキサバン7.4%に対し、エノキサパリンナトリウムが13.9%で、エドキサバンは統計学的有意差をもって46.8%低減させた。

 

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