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日本CSO協会 初のCSO実態調査を発表 CMRは3000人突破 活用広がる

公開日時 2012/04/05 04:00

日本CSO協会は4月4日、初めての国内CSO事業実態調査結果を発表した。協会加盟9社が回答したもので、日本のCSO市場のほとんどをカバーしている。それによると、11年のコントラクトMR(CMR)は3036人(実稼働数)、CSOを活用する製薬企業数は67社に上った。09年と比べると、MR数は1267人増、活用企業数は15社増で、CSO活用が広がっていることがうかがえた。

活用する会社の中心は外資系製薬会社で、3036人のCMRのうち2000人を占める。大手企業(内資含む)では、活用する企業数はほぼ横ばいであるものの、1社平均の活用CMR数が倍増の130人と100人を超えた。一方、中堅以下の企業では1社平均の活用CMR数は17人程度だが、活用企業数は35社と11社に増えた。大手企業では大規模にCMRを導入し、営業戦略の一環として活用する動きが見られる一方、活用広がる中堅以下では欠員補充や中途採用といった限定的に活用していた。

CMRの活用方法(複数回答)として最も多いのが、「主力品の強化」(67.5%)。次いで「新薬の上市」(42.0%)、その後に「中途採用」(38.7%)、「欠員補充」(29.6%)と続く。「長期収載品の強化」(10.1%)にも強いニーズが出てきているといい、製品のライフサイクルマネジメントに合わせ「多様なサービスを幅広く活用する動きが鮮明になってきている」と指摘している。

疾患領域別にCMRの活用をみると(複数回答)、多い順に「循環器」(49.1%)、「中枢神経」(47.5%)、「感染症」(30.1%)、「消化器」(28.7%)、「糖尿病」(28.7%)など。依然SOVが幅を利かせる領域での活用が目立つが、09年と比べるとがんやワクチンでの活用が大きく伸びており、特にがん領域でのCMRは09年では全体の5%程度だったが、11年には11.0%まで増加した。

今後は内資企業の活用の広がりが課題になるが、現段階で微増にとどまっている背景について協会の清水昇会長は、▽異業種MR中心のCMRに対し、経験MRを重視する傾向にある▽小規模な活用から慎重に拡大する傾向--にあることを説明している。ただし、大手企業を中心に戦略的な活用も出始めてきているという。

CMR 30歳未満が46.4% 異業種出身者中心

CMRの実態も調査した。86.4%が男性で、平均年齢は32.9%。ただし、かつて多かった31~40歳未満が38.1%と減少傾向であるのに対し、30歳未満は46.4%と増加傾向にある。CSOが採用するCMRの81.4%は異業種出身者で、異業種出身男性CMRの平均年齢は30.1歳で、経験者CMRが42.0歳に対し際立った年齢の違いを見せた。15年にCMRは5000人程度と同協会は予測するが、今後も採用の中心は異業種出身になるという。なお、MR認定試験の合格率は毎年80%以上を維持し、製薬企業回全体を上回っている。


 

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