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BMS・ブリン社長 MR150人増 新規抗凝固薬アピキサバンなどの上市に備え

公開日時 2012/04/05 04:01

 

ブリストル・マイヤーズのエマニュエル・ブリン社長兼CEOは4月4日、都内で開いた会見で11年の業績や今後の事業計画について説明。心房細動患者における脳卒中予防の薬剤アピキサバン(経口抗凝固薬)などの新薬発売に備え、4月に営業体制を強化し、MRを150人増員(うち50人が中途採用、100人はCSO)し、570人体制に拡充したことも明らかにした。国内では4年以内に4品目以上の新製品の発売を予定しており、循環器・代謝領域の体制整備に加えて、肝細胞がんやC型肝炎治療薬など新製品の発売をにらみ肝臓領域の強化も図った。

 

今後4年以内に上市を予定しているのは、①経口抗凝固薬アピキサバン(ファクターXa阻害剤、心房細動患者における脳卒中の発症予防の適応で申請中)②2型糖尿病治療薬ダパグリフロジン(SGLT2阻害剤、フェーズ3)③肝細胞がん治療薬ブリバニブ(チロシンキナーゼ阻害剤、フェーズ3)④C型肝炎ウイルス関連製品(NS5A阻害剤やプロテアーゼ阻害剤、フェーズ3)――など。

 

これらの新薬発売を見据え、同社は4月に循環器・代謝領域の体制を整備するなどして新営業体制を構築した。「循環器/代謝/免疫事業部門」(旧腫瘍・免疫部門)と「肝臓/血液/腫瘍事業部門」(旧新薬部門)の2部門に編制し、肝細胞がんやC型肝炎治療薬などの発売に備え、肝臓領域の体制も強化した。営業拠点は6営業部、50営業所。


ブリン社長は同社では初となる抗凝固薬アピキサバンの営業戦略について「抗凝固薬に共通しているのは出血リスク」と述べたうえで、「適切な患者を選択し、適切に使用することがリスク低下につながるので、これまでの経験を生かしながら、PMDAとリスクマネジメントをどうするか話し合っている段階」とした。同剤についてはファイザーとコ・プロモーションを展開する方針だが、「中堅規模の当社と大手企業であるファイザーとのコラボレーションはうまくいっている」とした。

 

11年度の業績と中長期の事業戦略についても言及。07年からスタートした新薬の研究開発・上市に特化するという「バイオファーマ戦略」の成果が日本でも出始め、11年は05年以来初の増収となった。売上高は対前年比12%増の548億円。関節リウマチ治療薬オレンシア、慢性骨髄性白血病治療薬スプリセル、B型肝炎治療薬バラクルード、結腸・直腸がん治療薬アービタックスなどが好調に推移した。ブリン社長は「昨年は当社としては売上が大きく伸び、歴史的転換点となった」と述べ、国内で展開する製薬企業40社のうち成長率では7位だったと強調した。
今後はアピキサバンを初め新製品の上市、成長により、15年までに売上高20位以内(11年は37位)へのランクアップを目指す方針。
 

 

 

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