患者・家族の背景が違えば、提供する情報も異なるこのＭＲがいて、うまくいった、助かった──そんな印象に残ったＭＲを、毎回異なる病院薬剤部長に推薦してもらい、紹介するこのコーナー。果してそのＭＲは、どんな取り組みで、印象に残ることになったのか？今回の印象派は、ＭＲ歴21年目の小倉さん（43）。名古屋を８年担当したあと、この地に。取材では最初はなかなか自分のことを話さず、推薦理由を問いかけても「私がしたというより、病院の先生方にとてもお世話になりまして…」と謙遜気味。それでも質問を重ねていくと、とてもひと括りにして語れないことが背景にあるよう。がん専門ＭＲとして、患者さんの生き方や生死に真正面から挑む医師らの姿に直面し、その中で様々な思いを巡らせて日々活動していることが、こぼれてくる言葉から感じら...