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40代以上男性の8割 妻やパートナーの乳房再建に「賛成」 乳がんと乳房再建の意識調査

公開日時 2014/07/22 03:50

アラガン・ジャパンはこのほど、乳がんと乳房再建に関する一般男女1000人を対象とした意識調査を実施し、40代~60代の男性の約8割が配偶者やパートナーの乳房再建を支援しようとしていることがわかった。乳房再建によって前向きに、自信をもって生きてほしいと考えていることが主な理由となっている。一方で、全回答者のうち、乳房再建の心配ごとの第1位は費用負担で、健康保険が適用されることを知っている人は3%にとどまった。同社は、「保険適用や費用について正しい理解と認知を広めることが求められる」とコメントしている。

調査は全国の20代~60代の5世代で各200サンプル(男女各100サンプル)を収集できるよう設計した。調査期間は5月16日~21日。方法はインターネットリサーチ。

乳がんによって乳房を切除することになった場合に乳房再建を希望するかどうかを女性に聞いたところ、「希望する」が63%、「希望しない」が17%、「わからない」が20%だった。年代別では女性20代で希望者が70%と最も多く、希望しないは9%と唯一のひと桁だった。各年代とも希望者は過半数だったものの、希望しない人の割合は年代が上がるほど高くなる傾向が見られ、女性50代では5人に1人、女性60代では4人に1人が「希望しない」と答えた。

次に、乳房再建に賛成するかどうかを男性に聞いたところ、「賛成」が72%、「賛成しない」が6%――。年代が上がるほど賛成度も上がる傾向がみられ、男性50代の賛成が83%と最多。男性60代の賛成は79%で、50代に次ぐ多さだった。40代以上の男性で集計すると、賛成は79%、賛成しないは5%となる。

乳房を切除後に乳房再建しないことによる生活への影響を複数回答可で聞いたところ、男女とも「精神面や気持ち」に影響があるとの回答が最も多く、男女とも6割を超えた。次いで女性は「旅行」、男性は「人に会うこと」と「恋愛」が同じ割合だった。乳房再建するとどのようなことが得られるかを複数回答可で聞いたところ、女性のトップは「温泉やプールに抵抗なく入れること」、男性のトップは「女性としての自信」との結果だった。

■乳房再建に対する懸念 最多が「費用負担」

同社によると、毎年約6万人が乳がんと診断され、その約4割が乳房を全摘出するが、乳房再建する女性は1割強にとどまるという。乳房再建への保険適用は13年7月から開始され、以前に乳房を全切除した患者でも保険が使える。これまで100万円程度かかっていた患者負担は、保険適用と高額療養費制度の活用で10万円程度となっている。

今回の調査で乳房再建に対する懸念を聞いたところ、全回答者の63%が「費用の負担が大きいと思う」と答え、保険適用を「知っている」は3%だった。そして、保険が使えることを回答者に知らせた後に乳房再建への懸念を改めて聞いたところ、費用負担を挙げた人はそれでも最多だったものの、37%に下がった。

アラガンは米国に本社を構え、眼科、神経科、皮膚医療、美容医療、泌尿器科などの専門分野の医療用医薬品や医療機器を手掛けるヘルスケア企業。13年の世界売上は63億ドル(前年比11.6%増)。

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