あゆみ製薬ホールディングス（HD）は６月25日、同HD及びあゆみ製薬の新社長に草野弘子氏が同日付で就任したと発表した。草野氏の前職はバイタルネット執行役員営業副本部長で、あゆみは今回、新社長を外部から登用した。

草野氏はあゆみ製薬HDとあゆみ製薬の代表取締役社長兼COOに就任した。これまで同HD及びあゆみ製薬の社長を務めていた唐沢清紀氏は代表取締役会長兼CEOに就いた。

草野新社長の前職はバイタルネット執行役員営業副本部長兼スペシャリティケア部兼女性活躍推進担当で、バイタルネット関連会社のリードスペシャリティーズ社長も兼任していた。バイタルネットの前はファイザー日本法人で営業部門やマーケティング部門に従事し、支店長などを歴任した。

あゆみは本誌取材に、新社長を外部から登用した理由について、リウマチや整形外科領域の販売面を強化しているなかで、特に草野氏の営業・マーケティングの経験と実績を高く評価した結果と説明した。唐沢前社長が来年70歳を迎えるため、経営の若返りを図るねらいもある。なお、あゆみとバイタルネットに資本関係はなく、あゆみにとってバイタルネットは取引卸の１社だとしている。

【草野弘子社長の略歴】
1983年４月に台糖ファイザー入社（現ファイザー）。マーケティング部中枢神経系疾患チーム、同循環器病グループ、東京支店城南第４営業所長、CV西日本営業部長、IM東北医薬支店長を歴任。2018年４月にバイタルネット顧問、同年６月からリードスペシャリティーズ社長（兼任）、同年７月からバイタルネット執行役員営業副本部長兼スペシャリティケア部兼女性活躍推進担当を務めた。1996年に慶応義塾大大学院経営管理研究科修士課程（MBA）卒業。