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中外製薬 ツーセルとの膝軟骨再生細胞治療製品の契約解消 第3相試験の主要評価項目未達で

公開日時 2023/04/17 04:48
中外製薬とバイオベンチャーのツーセル(広島県広島市、日浦敏樹社長)は4月13日、膝軟骨再生細胞治療製品「gMSC1」(開発コード)に関するライセンス契約を解消すると発表した。同製品の膝関節における外傷性軟骨損傷および離断性骨軟骨炎を対象とした第3相比較臨床試験で、主要評価項目が未達だった。両社で開発方針の協議を重ねた結果、引き続き両社の協業によって開発を進めることは製品価値最大化につながらないとの意見で一致し、契約解消を決めた。

正式解約日は今後、決定する。契約解消により、同製品に関してツーセルから中外製薬に付与されていた国内外全ての権利は、中外製薬からツーセルに返還される。

◎ツーセル「gMSC1の開発を進めるとともに、新たなライセンス契約交渉を進める」

両社は、「本契約の解消は、外傷性軟骨損傷および離断性骨軟骨炎を対象としたgMSC1の可能性を否定するものではなく、またその他適応症を対象としたgMSC1の有効性や安全性の問題に起因するものではない」としている。ツーセルは中外製薬との契約解消及び全権利の返還にあたり、「当社は引き続きgMSC1の開発を進めるとともに、新たなライセンス契約交渉を進める」とのコメントを発表した。

gMSC1は、ツーセルが開発を進めている滑膜由来の間葉系幹細胞(MSC)を用い、大阪大学や広島大学との共同研究により軟骨再生を目的に創製した再生細胞治療製品。同製品は、ツーセルが所有している技術および無血清培地を用いて創製された同種(他家)MSCの三次元人工組織(担体を必要としない)であり、軟骨再生に有効な治療法を提供することが期待されている。同製品の研究開発は、JST(国立研究開発法人科学技術振興機構)、NEDO(国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構)、経済産業省、AMED(国立研究開発法人日本医療研究開発機構)の支援を受けて推進してきた。
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